【中学校・高校】授業のデジタル・アナログのバランス 〜ICTに縛られない授業作り〜

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みなさんこんにちは、草食系高校教師です。

今日は「【中学校・高校】授業のデジタル・アナログのバランス 〜ICTに縛られない授業作り〜」をお伝えします。

みなさん、世間や校内が「ICT ICT!!」と言っているので、授業でICTを多く使おうとしていませんか?

あたかも「最先端の授業をしている」感覚になってしまってはいないでしょうか。

私も2019年からタブレットによる授業を始め、当初は「教育の最先端をいってる!」と勘違いをしていました。

残念なことにタブレットを使うことが目的になっていた時期がありました。

さて今日は自戒の意味も込めて「授業のデジタル・アナログのバランス」を見ていきましょう。

目的を見失わなければどちらを使うかは自由だと思います。

それを念頭にご覧いただけたら幸いです!

ICTはただの”手段”

 ICTはあくまでも1つの「手段」です。

 函館から東京に行く場合みなさんはどのように行きますか?最速で行きたい人は飛行機、電車が好きな人は新幹線、時間を有効に使いたい人はフェリー、最安値で行きたい人はバスの乗り継ぎとそれぞれの状況によって手段が変わるのではないでしょうか。

 しかし、「東京に行く!」という目的は同じです。

 授業に置き換えて考えると、目的は「生徒に(自分の)教科を理解してもらう」です。

 従って、目的のための道筋であればチョーク&トークだろうがフィールドワークだろうがICT機器を使おうがなんでも良いということです。

 ただの手段!!!!!!

アナログとデジタルをバランスよく使う

 次に「アナログとデジタルをバランスよく使う」を見ていきましょう。

 例えば、授業中に「視覚教材を見せる」場面があったとします。

 2020年くらいまでは、「パソコンで画像を探す→印刷する→ラミネートする」といった最低10分はかかる準備手順でした。

 しかし、2024年現在は「タブレットで画像を探す→保存する」だけで1分もかかりません。

 時間をかけずに同じ目的まで辿り着けることができるなら後者を選択しますよね。

 一方で、生徒がメモをとる場面ではどうでしょうか。

 昨今、優秀なアプリやスタイラスペンが販売されていることによりタブレット上で授業準備並びに、生徒にノートを作らせている教員がいると思います。

 それは自由なことなのでいいとおもいます。

 私もタブレット上でトライしたことがりますが、使いこなすまでは「消すボタンどこだー」「マーカーはどこにあるんだー」と紙とペンでは考える必要がなかったことを考える必要がありました。

 余計なことを考える中継地点があるのがネックで私は紙とペンに戻した経験があります。生徒も「やっぱり紙とペンが良い」という意見が多かったためタブレット上でのノートテイキングをやめた記憶があります。

 紙とペンは「直行便」、タブレット上は「乗り継ぎ便」みたいなところがあるのではないかと思います。

 少し話がそれましたが、「アナログとデジタルのどちらが良い。」ということではなく、それぞれの利点をうまく使っていけば良いのではないかと思います。

草食系教師
草食系教師

いいの!自由だからいいの!いいんだけど!

アナログ学習とデジタル学習はどちらが良い?

 それでは「アナログとデジタルどちらが良い?」を見ていきましょう。

 2024年6月4日の読売新聞の記事に掲載され、また英国の医師会雑誌「BMJ Open」のオンライン版にも載っている富山大学の山田正明准教授(社会医学)らが研究した「記憶・集中は紙学習で」の内容を見ていきましょう。

 これは344人の学生を対象に、学習に関して「紙」と「デジタル機器」についてアンケートをとったものです。

 その中で「記憶」と「集中」の分野においては「紙の方がよい」と答えた学生は、全体の7割を超えたそうです。

 この記事内では、実際にどのくらいの学力差が生まれたのか・どのくらい記憶が定着したのか等は記載されていませんが、「デジタル機器使用は限定すべきだ」との発言から、紙学習の優位性が高いのではないでしょうか。

 ここからは私見ですが、生徒使用に関してはこの研究結果と関係なくアナログ派です。

 理由は、生徒指導問題が面倒臭いからです。

 Youtubeを見ている・ゲームをしている・必要がないときに何かをしているなど、見つけたことがありますよね。ね??

 注意しなければ生徒は「注意されない=許されている」と生徒は拡大解釈してしまい、どんどんタブレットの無断使用が伝染してしまいます。

 だったら、最初から使わないような指示を出しておくしかありません。

 授業より生徒指導に集中しなくてはいけないのは本末転倒ですし、何よりも頑張っている生徒に失礼です。

 この対応に反対の皆さん。言いたいことはわかります。

 私も、一人一台端末をうまく活用できれば学びを加速してくれる最強のツールの1つだと思います。

 しかし、生徒対応の無駄な時間が真面目で一生懸命な子に不利益なロスタイムをもたらすことが許せないのです。

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最後に

 今日は「【中学校・高校】授業のデジタル・アナログのバランス 〜ICTに縛られない授業作り〜」をお伝えしました。

 デジタル・アナログはあくまでも手段です。目的・目標を達成するためにどちらかを使うかを考えて、目の前の生徒が伸びる手段を選んだらいいと思います。

 知らんけど。

 本日は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございます。

 他にも記事はありますので飛んでいただけたら幸いです。

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