こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】文法項目別授業導入アイディアPart1 〜関係代名詞(主格)編〜」をお伝えします。
おーい!英語科教員の皆さん、文法の導入迷いませんか?
迷うよ!!いきなり文法教えるより気づかせたいよね!
「導入こそ授業の核」だと私はずっと思っています。しかし、その導入のアイディアを考えるのが非常に大変かつ、時間がかかるものです。
この記事では、関係代名詞(主格)の導入例を2つ紹介します。中学英語では後置修飾の最終関門です。そして、生徒の苦手意識が強いところになります。
「ああそういうことか!」という気づきを与えるものになればと思い考えました。
ぜひご活用ください!
それでは見ていきましょう!
関係代名詞とは?
関係代名詞は、名詞(ヒト・モノ・コト)を詳しく説明するための言葉で、2つの文を1つの文にする手段のこと。
例)
I have a friend. He can speak English.
→I have a friend who can speak English.
よく先生方は「関係代名詞以降は前の名詞を説明するぞー」と生徒に伝えますが、私は「who,whichは前の名詞をさらに詳しく説明する合図だよー」と生徒に言います。少し言葉を柔らかくしているだけで伝えている内容は一緒です。
導入例
それでは導入例を2つ見ていきましょう。
①フルーツバスケット
フルーツバスケットは関係代名詞のアクティビティにも使えますが、私は導入で使うことがあります。つまり、オーラルイントロダクションです。
- 全員着席した状態
- 以下のようなwhoを使った文を教員が言う(whoを強調する)
the students who came to school by bus today. - それに当てはまる生徒は起立
- 10問ほど言う
- 板書やスライドで本格導入
最初はわからない生徒がいると思いますが、徐々に気づくようになります。
②好きなタイプ
中高生が好きな話題「好きなタイプの異性」を使います。
しかし、LGBTQのことを考えると導入しにくい側面もあります。
- 異性の好きなタイプを個人で考える
*このタイミングで教員はI like a girl(boy)と左側に板書する。そして右側には、He(She)~と書く 。 - ペアでシェアする
- 生徒数人に聞く
*板書の右側 He(She)に続けて好きな異性のタイプを教員が英語で書く - 「2文を1文にする魔法をかける」と伝える
- 意味が重なっている箇所(boyとhe、girlとshe)のhe(she)を消してwhoを入れる。
少し強引な方法ではありますが、導入では名詞の具体的な特徴を後ろに書く、その場合whoを入れると言う気づきになれば御の字だと思います。
好きな異性のタイプを考えるだけで生徒は大盛り上がりなので印象には残る導入だと思います!
関係代名詞が苦手な生徒には
関係代名詞が苦手な生徒はたーーーーーーくさんいます。
そんな時に有効なのが「関係代名詞の前で一旦止まる」です。日本語にはない後置修飾の感覚を養うことは一朝一夕では不可能です。
したがって、日本語の土俵に持ち込む方法を私は取ります。
例)
I have a friend who can speak English.
私は英語を話せる友達がいます。
→私は友達がいます。どんな人かというと、英語を話すことができる。
関係代名詞で一旦止まり、以下のように関係代名詞を変換すれば日本語のように訳すことができます。
who→どんな人かというと
which→どんなものかというと
that→どんな人/ものかというと
実は、この方法は直読直解方式なので速読にも非常に有効なのです。つまり、返り読みをしないので左から右へ読むことができると言うことです。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】文法項目別授業導入アイディアPart1 〜関係代名詞(主格)編〜」をお伝えしました。
皆さん、導入アイディアをシェアしましょう!アイディアは宝です。みなさんとたくさん宝物をシェアしたいと思います。ご協力よろしくお願いします。
本日は以上です。読んでいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけると嬉しいです。
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