こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【場面別】できる教員の対応術 〜授業中編〜」をお伝えします。
教員の1つの対応で生徒からの信頼や見られ方が変わってきます。そう考えると、臨機応変な対応や場面指導というのはとても難しく考えてしまいますよね。
私はよく他の先生の授業を見学に行くことがあり、そこで感じた「その対応うまい!」を3つのカテゴリーに分けてお伝えします。私が実際に行っていることも合わせてご覧ください!
今回は叱る以外の方法での「うまい対応」をお伝えします。
タイトルは「できる教員の対応術」と書いていますが、私ができる教員だとは思っていません。
①授業中にボーッとしている生徒
授業中にボーッとしている生徒や明後日の方向を向いている生徒は少なからずいます。それを見つけた時にみなさんはどのように対応するでしょうか。
挙手発言から指名発言へと変える
挙手発言の場合は、わかる生徒や積極的な生徒だけが授業参加することになります。逆に、おとなしくして黙っていれば発言しなくても、または聞いていなくても時間は進んでいきます。
これを防ぐためにも、指名発言へと変える必要があるでしょう。いつ当てられるかわからない状況を作ることによって生徒は「当てられるかもしれないから話を聞こう」となります。良い緊張感は生徒の集中力を高める一助になります。
「魂抜けてるぞー」とユーモアを取り入れる
授業時間の45分や50分、全員が集中して授業をすることが理想ではありますが、昼食後の授業や教室環境、時期や季節によっては、集中力が続かないことがあります。人間の集中力は15分周期と言われるため、どこかで途切れることがあるでしょう。
その時は、叱ることも必要ですが、「魂抜けてるぞー」や「戻ってこーい」とユーモアを取り入れて生徒を呼びましょう。言われた生徒は恥ずかしくなり、直そうとするでしょうし、周りの生徒が笑うため雰囲気が和むでしょう。
「聞く」以外の活動を行う
ボーッとしている時は、教員が説明や話をしていることが多いと思います。したがって、「聞く」以外の「話す」「書く」「読む」といった活動を取り入れます。
特に、「話す」と「書く」は、体を動かすためボーッとするのを防ぐでしょう。アクティブラーニングが良いとされているのは、活動が多くボーッとする時間を与えないのもありますよね。
②授業中の「わかりません」
生徒を指名し、答えさせる場面は多々ありますが、その時に「わかりません」と言う生徒はいないでしょうか。さらに、毎回「わかりません」と決まり文句のように言う生徒もいることでしょう。「わかりません」と言う生徒は2パターンいます。
①本当にわからない生徒
②面倒くさい、又は話を聞いていなかったからわからないと言う生徒
上記の2パターンのように、「わかりません」と言う生徒にみなさんはどのような対応をするでしょうか。
何がわからないかを聞く
上記の2パターン両方の生徒に「何がわからないの?」と必ず聞きます。
「本当にわからない生徒」の場合は、教える側の気づきになりますし、1人の生徒がわからないということはクラスメイトも同じ理由でわからないことがあるからです。
「面倒くさい、又は話を聞いていなかったからわからないと言う生徒」の場合は、ここぞとばかりに「何がわからないの?ねえ?何が?」のように(←言いませんよ!笑)、ここぞとばかりにツッコミます。これをすることにより生徒は、「この先生、わからないと言ってもどんどん突っ込んでくるから面倒くさい」と植え付けることができ、それ以降言わなくなることがあります。
当てた生徒が「わからない」と発言した後に、「次、◯◯どうだ?」と次の生徒にすぐ切り替えるのは生徒の思うツボです。NG案件です。
ダメな例
生徒A、この問題答えてください。
わかりませーん。
はい、じゃあ、生徒Bはどうだ?
良い例
生徒A、この問題答えてください。
わかりませーん。
ん?何がわからない?1人のわからないはみんなのわからないだから教えて欲しいなー。
一緒に答えを導く
1人の生徒に時間をとってしまいますが、わからないところを一緒に考えて答えを導きます。少しずつヒントを与えていき、最後までその生徒に考えさせて答えさせます。根気のいることですが、生徒の自己肯定感を高める狙いがあったり、生徒に「できた!」を与える狙いがあったりします。
③授業中に内職をしている
「時給いくら?」とユーモアを取り入れる
叱る案件だと思いますので、「甘い」と思う先生方もいらっしゃると思います。生徒指導の内容によりますが、1回目は叱らず「あなたのことを見ていますよ。とプレッシャーを与える」ことをよくします。2回目は叱りますが、この「時給いくら?」は1回目とお思いください。あえて大きい声で言って、周りに「違うことしてるんだ」と思わせる嫌らしい方法をとります。大体がそれで止めるでしょう。
褒める
「英語の時間に国語の勉強するって、器用だなー。先生真似できないわー」とあえて褒めてみます。ただ、声のトーンは低めに、プレッシャーを与えるような口調で言います。説明が難しい。笑
つまり、褒める言葉の中にも「やめなさい」というニュアンスを与えるということです。
最後に
今日は「【場面別】できる教員の対応術 〜授業中編〜」をお伝えしました。「①授業中にボーッとしている生徒」「②授業中の「わかりません」」「③授業中に内職をしている」の3つのカテゴリーの内容でした。この3つは授業中に多い生徒の行動だと思います。
叱るとこちらの体力がかなり消耗しますので、別な方法でアプローチできないかと思っていました。実際にこれらの方法を使ってから、生徒に気づかせることも大切なんだなあと思うきっかけになりました。
みなさんの何かの気づきになればと思います。本日は以上です。読んでいただきありがとうございました。
すぐ叱ってしまう癖を直さないと。。。
叱る労力は半端ないですからね。
コメント