みなさんこんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】叱れない教員が増加 〜その具体的な理由とは?〜 学級経営」をお伝えします。
教師という仕事は、人気はないよりもあったほうが「やりやすい」職業であるというのは明確です。
しかし、「嫌われたくない」「人気が欲しい」が先行して、子どもを叱らない教師になってしまうのは、結局のところ教育者として指導者としては本末転倒になります。
甘いだけの教師になってはダメなんです。叱るべきときにはしっかりと叱ることが大切になります。
しかし、教員も一人の人間ですからわかっていてもできないことがあります。実際、実習生や若い教師に限らず、しっかり叱れない中堅やベテランの先生がいることは事実です。
今日は少し辛辣に書いています。。。先に謝っておきます!ごめんなさい!
叱れない理由4選
生徒に嫌われたくない
生徒に嫌われたくないと思う教員です。
若い教員に多い、叱れない理由第1位はおそらくこれでしょう。「叱ると嫌われてしまう」や「関係が悪くなってしまう」と思ってしまう先生は少なくはないと思います。
結局、それは保身のためで、生徒のためではありません。嫌われるときは嫌われるし、好かれるときは好かれます。教員、1人の大人として生徒の成長を望むのであれば、その感情は必要ないと思います。
叱った直後に完全に理解しなくても、卒業した後に気づいてくれればそれで良いと思います。教育はすぐに成果が出るとは限りませんよね。
生徒を怖がる
生徒を怖がる教員がいます。教員が指導をすると反発する生徒がいますが、それを恐れて叱れない場合です。口が達者な生徒に負かされるケースもあるでしょう。したがって、見て見ぬふりをする教員がいるのが現状です。
相性が良い生徒もいれば悪い生徒もいます。こればかりはしょうがありません。もし苦手な生徒に指導する場合があれば、1人ではなく学年主任や生徒指導部の先生に入ってもらうのもありではないでしょうか。
逃げる
上記の「嫌われたくない」と「生徒が怖い」にも当てはまりますが、生徒指導から逃げている教員です。
体育会系の強い先生に丸投げしてしまい、他力本願の方が多いです。
面倒くさい
単純に情熱がなく、無関心である教員です。面倒くさいことには触れず、誰かが指導をするのを待つタイプです。
教員が生徒を叱る理由
さらに辛辣なことを書きます。。
みなさんはどのような理由で生徒を叱りますか?
それぞれ理由があると思います。
しかし、共通して言えることは、教師自身がよいと思っている生徒のイメージにその生徒を近づけるためではないでしょうか。
言い換えれば、教師は自分自身の思うように生徒を牛耳っていきたいために、生徒たちの言動を矯正しようするのではないでしょうか。
教師の価値観を押し付けるような言い方ではありますが、私はこれが教員としては大切だと思います。裏を返せば、生徒をどのように成長させるかやどんな生徒になってもらいたいかが明確に決まっているということです。
叱れない教員は、そういうことを考えていない、それだけの情熱がないとと同僚に受け取られる場合があります。本当に生徒を変えたいと思ったらしっかりと叱れるのではないでしょうか。
実は、生徒に本当の愛情を持っていないということではないかと思います。
叱っても関係が壊れない方法
いつも通り接する
叱った直後は生徒もあからさまに「先生のこと嫌い」のような雰囲気を醸し出してきますが、いつも通り接すれば、生徒もいつも通り接してくれるようになります。
教員が叱ったことを引きずって生徒に接すると、どんどんどんどん心が離れていきます。溝ができてしまい関係修復が難しくなる場合もあります。
普段から褒めるようにする
「褒めれば褒めるほどしっかり叱れる」、私が初めて担任を持った時に大先輩に教えてもらった言葉です。恥ずかしながら、私は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」タイプの人間で、教えられてもすぐに実行できないタイプでした。
しかし、これまで生徒指導の成功例を考えてみると、普段から声かけをして褒めていた生徒を叱る時は、俗に言う「指導が入る」感覚がありました。気づくのに時間がかかりましたがそれ以降は「褒めれば褒めるほどしっかり叱れる」を実践しています。
生徒は、「褒められる=よく見てくれている」ということになります。みなさんも、自分のことをしっかりと見てくれる人に叱られても「自分のこと考えて言ってくれてるんだな」と思いますよね?それと同じことだと思います。
叱れないと…
クラスがぐちゃぐちゃになる
叱れないと生徒になめられます。生徒は「どうせ何も言われないから」と思い、時が経つにつれてクラスの基準が乱れていくでしょう。学級崩壊の始まりです。
指導が入らない
聞き分けの良い生徒にはよしよし指導でいいかもしれませんが、よく教員を観察し、隙をついてくる生徒には指導が入らなくなります。教員の言うことを聞かなくなるということです。
聞かなくなるということは上記のように、その生徒から基準が乱れ、連鎖反応となるでしょう。例えば、スカートが短い生徒を注意しても指導が入らないため継続する→他の生徒も「短くていいんだ」と思い、短くする→ずるずるいってしまう という流れができてしまいますよね。
しかし、叱らなくても素晴らしいクラス運営をしている先生はたくさんいますからね!
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最後に
今日は「【中学校・高校】叱れない教員が増加 〜その具体的な理由とは?〜 学級経営」をお伝えしました。
偉そうに書いていますが、私も教員になり立ての時は、上記のような理由で全然叱ることができませんでした。しかし、今は叱ることに何のためらいもなくなりました。特に、卒業生を出してからはさらに教員としての見え方が変わったように思います。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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