こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「教員の雑談力 〜授業中の雑談はあり?〜」をお伝えします。
「学校の先生の雑談」って印象に残っていませんか?
授業は覚えていなくとも「先生のおもしろエピソードや経験談」を覚えている人はたくさんいるのではないでしょうか。また、それに影響を受けたりその話が楽しみだったりと言う人もいることでしょう。
先生が若い頃はな…
(ヘェ〜、そんな経験してすごいなー)
(俺もアメリカに留学してみようかなー)
一方で、「生徒の集中を妨げるから不要なんじゃないか」と思う先生や保護者もいるでしょう。しかし、実は雑談をすることによって得られる効果があります。
それでは、雑談による効果をお伝えします!
雑談をするタイミング
雑談をするときはタイミングを見極めなければいけません。タイミングを見極めなければ授業にメリハリがなくなってしまいますよね。
授業は40分〜50分だと思いますが、生徒はその時間ずっと集中できません。必ず間延びする時間が出てきますのでそのタイミングで雑談をすると生徒にとってリフレッシュになります。
生徒は雑談好き?
雑談が好きな生徒は結構多いです。むしろ「雑談だけをしていて」と思っている生徒もたくさんいるでしょう。理由は3つあります。
①授業の時間が短くなる
雑談をしている間は授業をしていないので授業時間が短くなります。勉強する時間が減るので生徒は嬉しいと思います。「もっと雑談をして欲しい」とか「そのあとどうなったんですか」など雑談を延ばすためにあれこれ聞いてくる生徒もいますよね。
②休むことができる
先生が話している間は授業は進まないので休むことができます。
雑談の持つ意味
適度な雑談は信頼を作る
授業は生徒との信頼関係を築くことが大切です。わかりやすく教えることが1番信頼を得られることに変わりはありませんが、適度な雑談はさらに信頼を得られるスパイスです。
生徒は単純で、楽しい授業は聞くし、楽しくない授業は聞きません。つまり、「楽しい授業をする先生は信頼でき、楽しくない授業の先生は信頼できない」という解釈になってしまいます。
授業の中に勉強とは関係の無い話を適度に織り交ぜることで、「この授業楽しい」 と生徒に感じさせることが大切だと思います。
人格を作る助けになる
学校は人格形成の場であります。学校生活で1番時間を費やしているのは授業です。この貴重な授業の時間をただ単に教科書の内容を進めるのはもったいないと思います。
各科目違う先生が来るわけですから、その先生方の人生観や経験などを伝える時間があってもいいと思いますし、その話が生徒の今後の人生を豊かにするものになるかもしれません。
リフレッシュ
集中は1時間ずっと続きませんので、リフレッシュをするためです。また、間延びした授業の雰囲気を変えるためにも雑談の時間を取ることがとても大切だと思います。
雑談の種類
雑談には2種類あります。授業に関係ある雑談か授業に関係ない雑談かです。
授業に関係ある雑談
雑談をする場合は、やはり授業に関係ある雑談が1番いいと思います。私は英語科ですが、本文に「America」という言葉が出てきたら「留学経験の話」や「アメリカ大統領選」の話などをすることができますし、アメリカ大統領選の話からアメリカ大統領の名言を紹介して人格形成の話をすることもできます。
授業に関連した内容から話を膨らませていく方が良いと思いますね。
授業に関係ない雑談
授業に関係ある雑談が1番いいと思いますが、私は授業に関係ない雑談も大切だと思っています。実はこちらの方が生徒の食いつきはいいと思います。内容は生徒の生活に関することが1番良い気がします。
「YouTube最近結構見るんだけどおすすめのYouTuberいるかー」という内容から雑談をしていき、私は最終的に英語の勉強ができるYouTuberを紹介しています。
雑談をしている時の注意点
生徒同士で雑談をしている
先生が雑談をしているときに生徒同士で雑談をしている状況は良くありませんし意味がありません。先生と生徒の関係自体黄色信号だと思います。
寝ている
雑談をしているときに寝ている生徒も良い傾向ではありません。同様に先生と生徒に信頼関係ができていないのだと思います。
最後に
今日は「教員の雑談力 〜授業中の雑談はあり?〜」をお伝えしました。皆さんは授業中に雑談するでしょうか。淡々と授業するのも大切ですが、信頼関係を築くためにも雑談は必要だと思います。
明日からまた頑張っていきましょう。ありがとうございました。
雑談のしすぎはよくないけど、適度な雑談はやっぱり大切だよね。
教材研究の段階でここでこの雑談をしようと考えることが多々あります。
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