こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】定期考査(試験)前の自習時間を与えるメリット〜自主学習(探求学習)のすすめ〜」をお伝えします。
みなさん、定期考査前の授業時間を自習時間に充てることは無いでしょうか。
私は少なくとも1時間は定期試験前に自習の時間を取るようにしています。
自習反対派もいるとは思いますが、今日は3つのカテゴリーでお伝えします。
それでは見ていきましょう!
自習時間のメリット2選
それでは「自習時間のメリット2選」を見ていきましょう。
①クラスメイト同士で刺激し合う
1つ目は「クラスメイト同士で刺激し合う」です。
生徒は、他の生徒が何をしてどのような取り組みをしているかを見る・感じることができます。自分以外がみんな勉強していたら「え?やば!勉強しないと!」と危機感を感じることに繋がります。
人間は環境に大きく左右されやすい生き物なのでクラスメイトが一生懸命取り組んでいたら一部の生徒を除き、「私も頑張ろう」と思えるものです。
自習時間の雰囲気作りはとても大切です!
②一種の探究学習になる
2つ目は「一種の探求学習になる」です。
普段の授業では「はい次これやるぞー」と生徒は与えられものをこなすことが圧倒的に多いですが、自習時間は生徒が全て自分で考えて行います。
与えられることに慣れすぎている生徒にとっては「今何をすべきなのか」を考える良い時間だと思います。
この記事の皆さんご存知のように、この考え方は社会人になってから必要なマインドセットになります。
部活の強豪校ではよく自主練習の時間を多く取ります。自分に今何が必要で、足りないところは何かなど自ら考えてそれを行動に移すことで、自主性が生まれるからだそうです。
私は野球部顧問だったときに、強豪校の先生方が集まる飲み会に参加したり、遠征して練習を見学させてもらったりしましたが、ほとんどの学校(約10年前の甲子園常連校や県大会ベスト4以内の学校です。)が全体練習終了後の1時間~3時間は自主練習に充てていました。
やはり、自分で考えて行動できる人間が強いのでは無いかと思っています。
教員ができる3つのこと
それでは「教員ができる3つのこと」を見ていきましょう。
①雰囲気を作る
1つ目は「雰囲気を作る」です。
これが自習時間最大のお仕事です。
学校は真面目な生徒もいればやる気の無い生徒もいます。
私は一生懸命に取り組む生徒のことを大切にしなければいけないと思うので、「私語は禁止」「睡眠禁止」「タブレットでゲーム禁止」と授業冒頭で伝えています。言うのは信頼関係がまだ築けていない1学期中間くらいです。
口うるさいのは嫌いですが、基準を作るのは超大事です!
この時間で1番大切なのは生徒が「安心して自習できる環境を作ること」です。阪神園芸くらい環境整備して生徒が気持ちよく勉強する場を与えるのが大事です。
しかし、雰囲気や状況によっては冒頭10分程度を教え合う時間を設けたり、授業内容を確認するための時間を取ったりしています。
②教員も生徒同様に勉強をする(師弟同行)
2つ目は「教員も生徒同様に勉強をする(師弟同行)」です。
教員が勉強している姿勢を見せると生徒は落ち着いて取り組むようになると思います。
背中で語るではありませんが、生徒に「この時間はこの姿勢で行くから」ということを言葉ではなく行動で示すことも時には必要では無いかと思っています。
ときどき、「自習中は暇だから」と教卓をひたすら左右にうろちょろしている先生がいますが、生徒は集中できていない気がします。(実体験です)
③質問の対応をする
3つ目は「質問の対応をする」です。
授業冒頭に「質問あればいつでも聞いてなー」と伝えておきます。
質問に対応するときはせっかく作った雰囲気を壊したくないので、廊下で対応するようにしています。
自習時間=「整える時間」
それでは「自習時間=整える時間」を見ていきましょう。
もしかしたら「自習時間を与えるのではなく授業をしろ」という先生が周囲にいるかもしれません。
しかし、そもそも教員が「今日はこれするぞー」と与えることだけが授業ではありませんので、生徒は自ら学習をして気づくことも必要だと思います。定期試験までに20時間の授業をするとすれば、1時間くらいその気づきの時間に当てても良いではありませんか。
私は定期試験前の自習時間を「整える時間」と呼んでいます。必要なプリントの整理、テスト範囲でわからない箇所の確認、内容の再確認等、テストに臨むための整える時間としています。
賛否両論あるけど私は必ず自習時間を作りますね!
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】定期考査(試験)前の自習時間を与えるメリット〜自主学習(探求学習)のすすめ〜」をお伝えしました。
「自習は教員の怠慢」と言われたことがありますが、しっかりと意図があれば私はしても良いと思っています。教えるだけ・与えるだけが教育ではありませんよね。
みなさんの何かの参考になれば嬉しいです。読んでいただきありがとうございました。
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