こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】教員の悩み第1位とは? 〜仕事を円滑に進めるために〜」をお伝えします。
早速ですが教員の皆さん、仕事の悩みはありますでしょうか。
あるに決まってるよ!ない人なんかいない!
「生徒との関係がうまく築けない」「授業がうまくいかない」「生徒指導がうまくいかない」など先生方は少なからず悩みを持っていると思います。
「悩みがない人」がいれば、とんでもなくすごい人か成長しないかのどちらかだと推察します。
今日は統計を元に、教員が抱える悩み第1位についてお伝えします。
悩むってことは成長するってことです!一緒に成長しましょう!
教員の悩み第1位
教員が抱える悩み第1位は、「対人関係」です。
これは過去の教員意識調査(学校教員統計調査)の離職者・退職者の調査を見たところ、教員が抱える悩み1位が対人関係であることがわかりました。
その中身としては上から
①「児童生徒との関係」
②「保護者との関係」
③「同僚との関係」
④「上司との関係」
の順番でストレスや不安・不満を抱えているそうです。
それでは、それぞれどのようなことに悩んでいるのかを見ていきましょう。
①児童・生徒との関係
児童・生徒の関係の中で最も悩みとなっているのは「生徒指導」です。先生方の中には児童生徒を導きたい方へ導くことができていない理想と現実のギャップに苦しんでいる人もいるのではないでしょうか。
大丈夫。みんなそうですよ!
中高の先生方は「生徒指導」と言われたら問題が起きた時の個別生徒指導を想像すると思いますが、国語辞典によれば
【生徒指導】
児童・生徒一人一人の人間性の最上の発達を目的とする指導。 学業指導、個人的適応指導、社会性・公民性指導、道徳性指導、進路指導、保健指導、余暇指導などに分かれる。
これらのことが生徒指導であると記述されています。
つまり、問題が起きたときの生徒指導だけでなく、学校で起こるほとんどすべての教育活動が生徒指導であるということです。
その中でもやはり教員の悩みの種は「問題行動を起こす生徒の対応」です。
聞き分けの良い児童生徒であれば問題ありませんが、反抗的な生徒やその類の生徒の場合、指導がうまくいかないとその後の学級経営やその生徒との関係に影響することがあります。
反抗的な生徒の大半がクラス内で発言力があるため、学級崩壊に陥ってしまう可能性は少なからずあります。
それを止めるためには2つ解決策があると思います。
①反抗的な生徒に声かけしまくる
②反抗的な生徒以外を味方につける
基本的には生徒と蟠(わだかま)りがない方がいいので反抗的な生徒に声かけをします。
しかし、それでもダメな場合はダメじゃないですか?
その場合は、②を発動します。その生徒がダメならその生徒以外を味方につけて自分がやりやすい方向に持っていくしかありません。
教員も人間ですから合う生徒と合わない生徒がいますので無理ならば無理でいいと思います。それよりも他の生徒のことを考えたほうが得策です。
人対人なのでうまくいくこともあればうまくいかないこともあります。悩みすぎてはいけません!
②保護者との関係
次は、保護者との関係です。
保護者との関係の1番の悩みは「モンスターペアレント」です。この言葉がメディアで多用されていますが、実際のところ稀な存在です。
しかし、その稀な存在の圧倒的な存在感と泣く子も黙る破壊力が我々教員を苦しめています。
そういった保護者は本当に”さまざま”です。
だいたい以下の4つのカテゴリーに当てはまるでしょうか。
①過保護・過干渉
②学校に頼りすぎる
③権利ばかりを主張
④倫理・道徳が欠如
明らかに理不尽な要求をしてくる保護者は、学級担任だけの対応ではなく別の教員に入ってもらったほうが得策です。
学級担任の時は他の人に対応してもらいましたし、進路指導部長をしていた時は他の人の対応をしました。みんなで協力すればいいんですよ!
③同僚との関係
次は、同僚との関係です。
いろーんな生徒がいる分、教職員にもいろーんな人がいます。合う人もいれば合わない人がいるのです。合わない人は、最低限の関わりでいいのではないでしょうか。
もちろん、その合わない人と仕事をすることもあると思いますが、それは協働する必要があるので「仕事は仕事」と割り切ってするしかないでしょう。
八方美人になろうとするからしんどくなります。最低限の会話と最低限の笑顔、時には断る勇気も必要だと思っています。
私はずるいので、その人が怒るタイミングがどんな時なのかを分析して、事前に根回しするようにしていました。
④上司との関係
最後に、上司との関係です。
上司との関係での悩みに多いのが「理不尽」であることです。職位にあまり差を感じないのが学校現場ですが「長年勤めている先生が絶対」という古い風習がまだまだ残っています。その先生がダメと言ったらダメなんです。
その謎の風習やばいっす!笑
一般的に上司との関係の悩みで多いのがパワハラだと思いますが、私は多くはないと思います。教員の仕事が、生徒を指導する=下を指導するとほとんど同じことですので、人間のマネジメント力はあると思います。教員を10年経験しましたが、教員が別の教員に対する理不尽な要求は多くないと思います。
それ以上に多いと感じるのは「部下の放置」です。上司が部下を指導する場面が少ないと思っています。上司がいっぱいいっぱいであることもありますが「部下を育てよう」と思っている人自体が少ないのではないでしょうか。
教員間のローカルワードである「BDK=部活大好き教員」に賛否はあるものの、私は部活に対する考え方以外はとても優秀な方が多いと思います。そのような教員の方が「部下を育てよう」と働きかけている人が多いのではないでしょうか。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】教員の悩み第1位とは? 〜仕事を円滑に進めるために〜」をお伝えしました。
「対人関係=人間関係」の悩みは人間皆が抱える永遠の課題です。人間関係が良好であることに越したことはないですが、ドライなところはドライでいった方が心や体がしんどくなりません。
抜くところは抜きましょう。サボれるところはサボりましょう。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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