こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】進路指導 〜進路別学習編〜(LHRや総合的な学習の時間)」をお伝えします。
今回ご紹介する進路別学習は「LHR」「総合的な学習の時間」や「総合的な探究の時間」に使える進路学習活動ネタになっています。
進路別学習は3年生だけではなく、1年生や2年生から活動できるものになっています。
ぜひ学校や学年で検討してみてください!
進路別学習
進路別学習は、学年の生徒を希望進路別に分けて行う活動です。
それでは「①目的」「②コース分け」「③対策内容」「④スケジュール」「⑤効果」の5つのカテゴリーに分けてお伝えします。
目的
教育活動には必ず狙いや目的があります。
それでは2つ見ていきましょう。
生徒間のつながりを作る
「進路活動は個人戦ではなく団体戦」です。
勉強は個人で行うかもしれませんが仲間の存在が合否に大きく影響します。
同じ空間に同じ目標を持っている生徒を集め、お互いに刺激しあって欲しいという意図を込めて実施しました。
1人では上がらないモチベーションも「仲間がいれば頑張れる」という生徒もいますし、周りの状況を知ることによって危機感が生まれる場合もあります。
何事も目標に向かっていくためには「仲間」の存在は大きいです。
効率よく対策する
限られた時間の中でいかに他の学校と差別化を図って合格まで導くかがカギになってきます。
この進路別学習は進路希望別に分けるため、コースに合った対策をすることができます。
看護科がある大学や看護専門学校脂肪であれば、理数を中心とした学習対策や小論のテーマを絞った対策ができますし、就職コースは履歴書の買い方や就職に特化した面接の対策ができます。
私は非有名私立学校に勤めていたため、学校の生き残りをかけて進路結果を出さなければいけませんでした。さらに進路指導部長を経験したせいか、いかに効率よく生徒に進路の知識や動機付けをするかを重視していました。
コース分け
私が実際に行っていたコース分けをお伝えします。
生徒数、教員の数や学校のレベルにもよりますが7つのコースに分けていました。
以下コース例(高校)です。中学の場合は志望校別や入試方式でコースを分けられると思います。
教員が多い場合はもっと細分化できますよ!
対策内容
対策内容はコースやレベルによって違います。
それでは具体的な対策内容を見ていきましょう。
スケジュール
スケジュールですが、進路別学習を始めるのは早ければ早い方が進路の意識づけになります。
しかし、1年生の4月に「志望校はなんですか?」と聞いても入学したばかりでそれどころではありませんので、進路の現実味を帯びた2年生の夏休み以降から始めたことを想定してスケジュールをいかに載せています。
LHRや総合的な学習などにどれだけ学年裁量が認められているかはさておき、2年生夏休み明けから3年生になるまでは2週間に1回、3年生は週に1回としています。
効果
意識
意識の変化は例年の生徒に比べて大きく変わりました。
進路の質問が増えたり、自習する生徒が増えたり、クラスの枠を超えて情報交換したりしていました。
正直、担当する教員の熱量や対策内容の質によるところが大きいですが、やらないよりやった方が良いことがあればやるべきかなと思っています。
進路結果
進路の結果は例年に比べて少し良くなりました。
生徒層がほとんど同じなので大幅に変わることは考えにくいですが、国立大学合格者が増えたり、難関大学合格者が増えたりしました。
さらに、専門学校や短期大学に目を向けていた生徒が4年生大学に進路変更することもあり、大学進学率がアップしました。
低いレベルの仲間がいると「俺たちこんなもん」と変な仲間意識が生まれてしまい、適当に時間を過ごす生徒もいました。そう言う生徒には大学別の生涯賃金や専門学校と大学別の収入の違いなどを見せるようにしていました。
最後に
今日は「【中学校・高校】進路指導 〜進路別学習編〜(LHRや総合的な学習の時間ネタ)」をお伝えしました。
「進路活動は個人戦ではなく団体戦」です。
意識を変えるような働きかけや同じ仲間を作るトリガーになる活動をするのも教員に1つのお仕事ではないのではないかと思っています。
ぜひ学年で相談してみて、トライしてください。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。
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