こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【中学校・高校】生徒とコミュニケーションを取る上で気をつけること 〜内容・距離感〜」をお伝えします。
立ち話で生徒と1対1で会話する時や授業中やホームルームで生徒全体に話をする時など、様々な場面で生徒とコミュニケーションを取る機会があると思います。
その時に、実は聞いてはいけない内容や話すべきではない内容があるのはご存知でしょうか。
みなさんの中には無意識に避けている方もいると思いますが、今日は改めてそれらを確認していきたいと思います。
たった一言が生徒を傷つけたり、自分の立場を危うくさせたりする可能性があります。
生徒との会話内容にはタブーがあります!
避けた方が良い内容
生徒との会話の中で避けた方が良い内容を見ていきましょう。
①家族について
生徒との会話において、「家族」については極力避けましょう。
基本的に、教員は該当学年の生徒の「環境調査票(家族構成や住所などが書かれてあるもの)を確認します。
しかし、環境調査票に書かれていない複雑な家庭環境の生徒もいます。
「片親(両親)がいない場合」
「親と離れて住んでいる」
「腹違いの兄弟がいる」など
実際にこれまでこのような家庭環境の生徒がいました。
でも、家のことについて話す場面もあるよね?
その場合は「親」ではなく「保護者」と言いましょう!
保護者は「未成年を保護する法律上の義務を持つ者のこと」ですので、こちらの言葉の方が適切だと思います。
失敗例① 早退する生徒の対応
体調不良で下校するなら保護者に電話するけど、お父さんとお母さんどっちが連絡つきやすい?
お父さんもお母さんも交通事故で亡くなってます。
失敗例② 英語の授業中の会話
How many siblings do you have? (兄弟何人いる?)
I have two older brothers.(兄が2人います)
What do they do?
One is a police officer in Japan and the other is in America. (1人は日本で警察官をしていてもう1人はアメリカにいます。)
Why is your second brother in America?(2番目の兄弟はなんでアメリカにいるの?)
Because my father got married to American woman recently, so…(最近父がアメリカ人と結婚して…)
「留学中です」を期待していたのに突っ込んでしまい気まずい雰囲気なってしまいました。
②宗教
次に「宗教」です。
ご存知のように教育基本法第15条では「国公立学校における特定の宗教のための宗教教育はしてはならない」と規定されていますが、宗教教育でなくとも宗教についての話を扱うのは非常に難しいと感じています。
以前勤めていた高校で、教員が授業中に某宗教の話をしたところ、その内容が熱心な信者である保護者に伝わり「冒涜だ」と学校に乗り込んできたケースがありました。
かなり大事(謹慎や減給)になっていたので、宗教に関する話題はとてもデリケートだと感じました。
③政治
次は「政治」です。
「教育公務員は政治的中立性を持ち、特定の政党を支持したり、反対したりしてはいけない」という教育基本法第14条第2項の文言はご存知だと思います。
文言あるないに関わらず、宗教同様に避けるべき内容に違いありません。
保護者に政治家がいる場合や熱心な政党の支持者がいた場合、教員の発言によってはとても厄介なことになりますので気を付けましょう。
④身体的
次に「身体的」発言です。
特に、体型に関することは避けた方が無難です。
「太っている」「ぽっちゃり」という言葉を出しただけでも不快な気分になる生徒はいますし、その生徒に向けて発しなくとも不登校になってしまう可能性があります。
英語の授業でも「chubby」や「fat」が出てきただけで下を向いてしまう生徒もちらほら見受けられました。
考えすぎかもしれませんが、そのような生徒に「好きな食べ物は何?」「昨日の夜何食べたの?」という「食」に関する質問もふさわしくないのかもしれません。
⑤性的
最後に「性的」発言です。
言わずもがなタブー中のタブーです。コミュニケーションとして生徒に言った「髪切った?」が問題になる世の中です。
気をつけなければ「広島県30代教員、授業中に性的な発言」とYahoo!のトップニュースに出てしまうかもしれませんね。
直接的な性的な発言でなくとも、性的な発言と捉えられてしまうような内容も避けましょう!
考えすぎなのかもしれませんが、リスクマネージメントは大事です!
距離感
生徒との会話での距離感は、くっつきすぎず離れすぎずが適切だと思っています。
しかーし、それが難しいのですよ!!!!
稀に生徒との物理的・心理的距離が近い先生いませんか? 賛否両論ですし「友達先生」と揶揄されることがありますが、しっかり指導できてその指導が入っているのであれば特段問題はないと思います。
また、生徒との距離感は教員間の信頼関係や評価につながることがあります。
若い教員が異性の生徒とタメ語で楽しくおしゃべりをしている様子にあまり気持ちよく思っていない教員が一定数います。
私も普通に異性の生徒と会話してるだけにも関わらず、年配の教員に毛嫌いされ心理的攻撃されことが多々あります。でも大丈夫、彼らは嫉妬してるだけ。
実際に職員室内で「あいつダメだな」や「生徒指導できないタイプ」と聞こえてきたことがあり、そういうレッテルを貼られるんだなと思ったことがあります。
オススメ書籍
最後に
今日は「【中学校・高校】生徒とコミュニケーションを取る上で気をつけること 〜内容・距離感〜」をお伝えしました。
私はたくさん失敗してきました。私は愚者なので経験から学ぶことが多かったです。みなさんには失敗して欲しくない、そして自戒の念を込めて今回記事にしました。
本日は以上です。読んでいただきありがとうございました。よろしければ下のランキングポチッと押してください。
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