こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「2対6対2の法則 〜学級経営技〜」をお伝えします。
学級経営の有名な考え方ですので知っている方も多いと思います。これは一般の会社や職員室内でも当てはまることですので、みなさんの職場に置き換えてご覧になっていただければと思います。

それでは見ていきましょう!
2対6対2の法則とは?
チームや組織、学校でいうところの学級や職員室内の組織を作っていく集団心理の法則の1つです。
全体を10として、2が賛成・6がどちらでもない・2割が反対といった現象が起きるということです。
2対6対2の法則を使った学級経営
前述の通り、組織は全体を10として、2が賛成・6がどちらでもない・2割が反対の人がいます。それを学級経営に置き換えると以下のようになります。
Q:円滑な学級経営をするにはどの層に焦点を合わせた方が良いのでしょうか。
私は「どちらでもない6の普通の生徒」を味方にして学級経営をした方が経験上円滑に進むような気がしています。
学級が乱れる原因を作るのは2割の怠ける生徒のはずです。その2割に働きかけるのが得策かもしれませんが、しんどい場面もあるでしょう。集団心理として人間は多い方に傾く傾向があることと日本は同調圧力が強いという2つのことから、6割の生徒の心を掴んだ方が良いと思っています。6割をどうにか維持、又は優秀な生徒に育てる方が早いと思います。
学級崩壊は、6割の普通の生徒が2割の怠ける生徒に影響されて、怠ける生徒の割合が増えることが原因ではないでしょうか。
2対6対2の法則を使った授業
底辺校・中堅校・進学校にかかわらず、どこにも下記のように「優秀な生徒」「普通の生徒」「劣等な生徒」がいます。
Q:授業はどの層に合わせた方が良いのでしょうか。
中間層である「普通な生徒」ではないでしょうか。これがなかなか難しいですよね。優秀な生徒がつまらなそうにしていればもう少しレベルを上げることを考えますし、レベルを上げてしまうと劣等な生徒のやる気がなくなります。授業で「普通な生徒」に合わせるのがどれほど難しいか。
私は各授業担当クラスにターゲット生徒を見つけるようにしています。成績上位生徒を1人、普通の生徒を1人、下位の生徒1人を授業中に結構見ますし、机間巡視の時はその生徒の進捗状況を多く確認します。
2対6対2の法則を使った生徒との関係
人間関係にもこの法則が使えます。「自分のことを好きな生徒(人)」「どちらでもない」「自分のことを嫌いな生徒(人)」がいるでしょう
Q:うまく関係を作れない生徒がいるのですがどうしたらいいのでしょうか。
教員はどうしても「みんなから好かれよう」と思う人が多いと思います。しかし、どんな環境だろうと批判的な生徒は必ずいますし、合わない生徒がいます。みなさん、2割は合わない生徒ですからいいんですよ。私もかなり悩んでいましたが、この自然の法則を知ってスッキリしました。
残りの8割の生徒をしっかり見ていれば、自ずと批判的な2割の生徒も変わってくると思います。特に思春期の生徒はとても気まぐれなので、今日と明日の考え方や態度が全然違います。いちいち気にしていてはこちらがしんどくなるでしょう。
同様に人間関係にもこの法則が使えますよ!
最後に
今日は「2対6対2の法則 〜学級経営技〜」をお伝えしました。「2対6対2の法則とは」「2対6対2の法則を使った学級経営」「2対6対2の法則を使った授業」「2対6対2の法則を使った生徒との関係」の4つのカテゴリーでした。
ビジネスシーンでよく言われる法則ですが、今回は学校現場に置き換えて考えてみました。ぜひ何かのヒントになればと思っています。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下にあるランキングをポチッと押していただけるとありがたいです。

結構有名な考え方だよね。

担任1年目の時に教えていただきました!
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