こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「【小学校・中学校・高校】目立つ教員の不祥事 〜実は犯罪率が低い?〜」をお伝えします。
みなさん、ここ数年で教員の不祥事に関するニュースが増えたと思いませんか。神戸市の小学校で起きた教員間のいじめ事件が記憶に新しいですが、そのほかにも毎日のようにわいせつ事件や生徒への暴力事件が報道されています。
テレビやネットなどのメディアで「教職員の犯罪は多い」という内容のものが散見されますが、一体本当に多いのでしょうか。

原因は何なんでしょう。
教員の不祥事は多い?
「教職員の犯罪は多い」とよく報道されていますが、それは違います。
実は、犯罪率の低い職業ベスト2位なんです。つまり、他の職業に比べてかなり少ないのです。
著作権の関係上リンクが貼れませんので、「平成30年犯行時の職業別検挙人員(警察庁)」と検索してください。
なぜ多いと思わせるかというと「教員」という職業だからこそ、メディアが騒ぎ立てるのです。裏を返せば、社会的信用がある職業と捉えても良いかもしれませんが、わざわざピックアップして報道しているのでしょう。
教員の不祥事は増えている?
上記では他の職業と比べて教員の不祥事は多いのかをお伝えしましたが、ここでは実際に教員の不祥事は増えているのかを見ていきましょう。
以下の図は過去3年間の「公立学校教職員の人事行政状況調査結果」をまとめたものです。平成28年度の発生件数は多いですが、平成29年度より平成30年度の方が増えているのがわかります。
特に、わいせつ行為に関する事件が増えているのは問題です。

教員が不祥事が起こす原因は?
私が思う教員が不祥事を起こす原因を3つお伝えします。
1 ストレス
ストレスが1番の原因ではないでしょうか。昨今、増えているICT教育やグローバル教育などの○○教育による業務の多忙化、外国人生徒の増加や特別事情のある生徒の増加による生徒の多様化や複雑化による個別の生徒対応、理不尽な要求をするモンスターペアレント、部活動による土日出勤など、ストレスの要因は多種多様です。1人1人がキャパオーバーになってしまっています。働き方改革と言われていますが、以前私が経験したように、年に休日が数日だけの先生も珍しくはないのではないでしょうか。
ストレスを上手に解消できる人は問題ないですが、中にはできない人も多いでしょう。ストレスの吐口が自分の趣味といった自分だけでできる解消法があれば問題ありません。しかし、他人を巻き込むこと、例えば、生徒を意味もなく怒鳴るや同僚に理不尽な要求をするなどの、犯罪まではいかなくとも迷惑な行為で解消をする人がいます。それでも解消ができないと、食法行為をしてしまう精神状態になるのではないでしょうか。
2 モラル低下
モラル低下によりやってはいけないことの境界線と理性が働かない教員がいます。新卒でさえ、1年目で学級担任を持ったらそのクラスの支配者(王様)になります。先生が言ったことに対して生徒は疑いもなく言うことを聞くようになります。したがって、自分が偉くなったように感じてしまい、モラルの低下を招くでしょう。
3 社会性がない
「教員は社会性がない人が多い」と思います。
異業種交流会に参加することがこれまでに何度かありましたが、やはり教員は一般の会社員とは雰囲気、態度、話し方などが悪い意味でも良い意味でも違いました。また、一般企業に勤めてから教員になった人と同じ学年を組んだことがありますが、仕事のあり方ややり方がやはり違ったように感じました。もちろんそうではない方が一定数いるのはわかっています!
大学卒業後すぐに教員になった人は学校しか経験がないため、「学校」という閉鎖された空間しか知りません。教員も研修や交流会はありますが、年に数回ですので、ほとんど学校の外の人と関わることは少ないでしょう。一般企業であれば、会社対会社の仕事や会社対個人の仕事があると思いますが、学校は学校内で全てが起こり、全て学校内で完結します。
社会性の中でも、特に規範意識が低いと思います。狭い世界で生きていることや上記のクラスの支配者になっていることから、社会のルールを守ろうとする意識が低くなるのではないでしょうか。それらが少なからず不祥事の引き金になっているかもしれませんね。
最後に
今日は「【小学校・中学校・高校】目立つ教員の不祥事 〜実は犯罪率が低い?〜」をお伝えしました。
実際のところは、実際に不祥事を起こした人しかわかりませんが、少なからず上記の原因3つは当てはまっていると思います。
本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。もしよろしければ下のランキングをポチッと押してください。
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