こんにちは、草食系高校教師です。
今日は「学校の新しい生活様式による教員の仕事」をお伝えします。
6月1日から全国的に学校再開が本格化し、3週間が経過しました。この3週間は生徒も教員も”普通の”生活に慣れていないため体を順応させるのに大変だったのではないでしょうか。
文科省から学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル ~「学校の新しい生活様式」~ が作成され、学校はそれに沿って生徒の感染防止に努めています。しかし、今までの仕事+感染防止指導をしなければいけませんので業務が非常に多様化しています。
今日は「学校の新しい生活様式」により増えた業務を紹介します。
新しい生活様式とは
文部科学省が6月5日に「新型コロナウイルス感染症に対応した持続的な学校運営のためのガイドライン」をにおいて、学校運営の指針を示しました。
「3密を避ける」「マスクの着用」及び「手洗いうがい」など基本的な感染対策を継続する「新しい生活様式」を導入し、感染リスクを減らしつつ、教育活動を継続して子供の学びを保障していくことというものです。
追加業務を紹介
健康チェックシート
毎朝生徒に健康チェックシートを書かせます。記入は4つの項目。
①今日の体温
②体のだるさがあるか
③頭痛があるか
④他機になることがあれば記入
以上の4つをホームルームが始まる前までに記入し、担任に提出することになっています。しかし、体温を測り忘れた生徒がいる場合はホームルーム終了後に保健室で体温を測り、その後に提出することになっています。それを持ってこない生徒がいるので放送で呼び出したり、教室まで確認をしに行きます。
上記の忘れた生徒の対応がなかなか大変ですので、それをなくそうと当番制で校門に立ち、体温を計ったか確認し、計っていない生徒がいれば保健室に促すかその場で検温しています。
消毒
放課後や生徒下校後に毎日全教室の消毒を行っています。生徒下校後に全教室を消毒するとなると全職員動員しても1時間以上はかかるので放課後の使用教室を限定し、使わない教室から随時消毒を行っています。
しかし、生徒下校後にもしなければいけませんので、職員の退勤時間が大幅に遅くなります。職員の退勤可能時間が17時、生徒下校時間18時30ですので、必ず19時は回ることになります。
食毒と合わせて、アルコール消毒の補充、ハンドソープの補充、雑巾の選択も業務の中に入っています。

消毒は細かいところまで徹底!
教室では机・椅子・ドア・窓の桟・黒板消し・ロッカー・掃除用具。その他、自動販売機のボタン・階段の手すり・靴ロッカーなど行ってるよ!
掃除・ゴミ捨て
基本的に掃除は生徒がしていますが、感染リスクの高いトイレは各学年の当番制で、職員が行なっています。また、各クラスのゴミ捨てを教員が行なっています。使用済みマスクやティッシュが入っていますのでこれも感染リスクが高いという理由で生徒下校後に全教室回収し、新しいゴミ袋を設置しています。
欠席事由報告書
コロナ感染の不安を訴える生徒に関しては欠席が可能です。(学校によっては期間が決められていることがあります。)そういった生徒がいる場合は担任が欠席事由報告書を作成し、教務に提出しなければいけません。これを作成するにあたって、生徒・保護者に連絡を取り、どういった点が不安なのかを細かく聞かなければいけません。
休み時間の見回り
授業間の10分休憩や昼休みに3密になっていないかを確認するために校内を巡回しています。近づいて接していないか、窓やドアは開いているかを確認します。密になっている場合は注意をしなければいけません。

休憩中に突然教員が入ってくるんですから生徒は嫌だよね!また、携帯電話や漫画、ゲーム等をしている場合は募集しなければいけないから生徒指導が増えるケースも多々あるよ!
最後に
今日は「学校の新しい生活様式による教員の仕事」をお伝えしました。教員の仕事は多様化し増えるばかりです。「生徒の安全のため」と言われたらぐうの音も出ないですが明らかに負担は増えていますよね。決してネガティブな記事ではなく、ただみなさんに学校の現状を知って欲しいだけです。
まだまだ不安に思っている保護者や生徒もいますので、学校の取り組みを参考にしてみてください。

負担が増えたのは言うまでもないね。

「生徒のため!」と自分に言い聞かせてやるしかないですね!
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