英語プレゼン指導の極意

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みなさんこんにちは、草食系高校教師です。

本日は「英語プレゼン指導の極意」をお伝えします。


新学習指導要領には、「思考力」「判断力」「表現力」や「主体的・対話的で深い学び(アクティヴラーニング)」に関しての記述があります。学校現場はこれを元に学校教育計画を作成し、そして先生方がその計画に沿って授業や活動をします。
この21世紀型学力を身につけるためにはプレゼンテーションは非常に有効です。

草食系高校教師
草食系高校教師

プレゼンテーションは探究学習に似ていますね。

はじめに

 私は英語の独自科目で数年間プレゼンテーションを教え、プレゼンテーションチームの顧問としても携わってきました。また、英語プレゼンテーション大会の審査員としても関わってきました。
 

 そして、チームの顧問として大会に出場し、県単位で行われる英語プレゼンテーションの大会では準優勝しました。「私の指導で生徒は準優勝したんだ!!」とは1つも思っていません。生徒が努力したからですし、逆に生徒に連れてきてもらったと思っています。今日は2年で準優勝まで導いたプレゼンテーション指導の極意をお伝えします。
 

基本情報

大会規模

 県内約50校が出場する正式な大会です。約10年前から大会が行われ、審査委員にはNHKの英語番組に出ている人や大手旅行会社の人、大学教授などがいました。

テーマ例

 「フードロスの削減の提案」や「環境教育の新しいプログラムを提案」などの提案型プレゼンテーションでした。提案・効果・コストなど、細かい内容まで調べ発表していました。

勤務校生徒層

  偏差値40〜50程度の生徒が多かったです。英語が得意な生徒は数人でしたが好きな生徒は多かったです。プレゼンテーション大会への参加は全員が初めてでした。

メンバー構成

 メンバー構成は 高1(3人)・高2(3人)の男女混合6人グループでした。他校は最低4人、最高で10人でメンバーが構成され男女混合が多かったです。

発表方法

 大会規定では自由でしたが勤務校はパワーポイントで発表を行いました。ポスターで行う学校やミュージカルで発表する学校が他にありました。

出場結果

 出場結果は準優勝でした。生徒がとてもがんばりました。

スケジュール

 大会要項が運営のHPに掲載されてから校内で生徒募集をし、活動自体は3ヶ月程度でした。活動は週3日の放課後約2時間と隔週土曜日の午後からでした。以下全体スケジュールになります。

大会審査基準

・分析

・内容

・効果

・構成

・英語運用

・協力

・質疑応答

 一般的な英語のプレゼンテーションの審査基準だと思います。合計100点で点数がつけられますが、審査の傾向から内容の比重が重かったように感じました。英語の運用能力が乏しくても内容が良ければ上位に残っていたと思います。

指導の極意

1 チームワークを高める

 まずは、学年が違えば性別も違いましたのでチームワークを高めなければいけません。チームの仲が悪ければ生徒は動きません。時間もありませんでしたので最初の顔合わせの時は、手っ取り早くお菓子パーティをしました。(きちんと学校にOKをもらいました!)
 “楽しい時間を共有する”ところからスタートです。

2 テーマ決め

 大会で出題された大きなテーマから、こちらが発表するテーマを決めます。私がテーマ選びで心がけたことは英語の5W1Hに似たものです。

What 何を提案するか。

Where どこを提案するか。

When いつ提案するか。

Who だれに提案するか。(だれに聞くのか)

How どのように提案するか。

 そして、必ずターゲットを絞ることを意識させています。
 例えばテーマが「外国人観光客を増やす新たなプロジェクトの提案」であれば、国、性別、年齢層等を決めさせています。ターゲットを絞らないと調査しにくくなりますし、話の内容がいろんな方向に行ってしまいぶれてしまうからです。提案型のプレゼンテーションはマーケティングの考え方も必要になってきます。

テーマ決めはとても大切です。慎重かつ大胆に、チーム全員が納得するものを決めましょう。テーマが良ければ期待値が上がり、聞き手の興味を惹きます。

3 調査

 内容を充実させるためには調査が大切です。特に、提案型のプレゼンテーションは、実際のデータや取材等、多角的にリサーチをしなければいけません。また、具体的にどのような広報活動をするか、実施計画全体でどのくらいの費用がかかってくるか、なども提示しなければいけません。
 

 大人でも難しいテーマを扱うわけですから、生徒はここらへんからモチベーションが下がりますが、ここでも「5W1H」を使います。

What 何を調べるか

Where どこで調べるか。

When いつ調べるか。

Who だれが調べるか。(だれに聞くのか)

How どのように調べるか。

 

これをさせることによって、「生徒が今なにをすべきなのかを改めて認識するため」と「それぞれの役割を決めさせるため」です。

4 スクリプト作成

 調査が終わったら原稿を作ります。原稿作りが非常に大変です。英語が得意であればよいのですが賢い高校ではなかったので、英語科の教員を総動員して生徒と一緒になって必死に作りました。英語の細かいニュアンスはネイティブの先生にお願いしました。

 教員が全てを作るのではなく、あくまでも生徒が作ったということを意識持たせる指導にしましょう。達成感や思い入れが違います。

5 プレゼンテーション練習

 スクリプト作成が終わったらいよいよプレゼンーテーションの練習をします。私は「最終的にここまでいって欲しい」と伝えたいですので、初日に必ずスティーブ・ジョブズの初代iphoneの発表会の動画を見せます。プレゼンテーションの極意が詰まっているからです。見せ方、抑揚、声のトーン、話し方、どれをとってもすごいの一言に着きます。

本番3日前くらいまでは、とにかく追い込みます。ただし、喜怒哀楽をうまく使いこなさないと生徒のやる気が下がってしまいますので要注意ですね。

6 プレゼンテーション指導でするべき8つのこと

 プレゼンテーション指導で意識することは8つあります。

草食系高校教師
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メモのご準備を!笑

プレゼンテーション指導で意識すべき8つのこと
  • 暗記
  • ジェスチャー
  • アイコンタクト

  • 何を伝えたいのか考えさせる
  • 抑揚
  • 表情
  • 発音

7 大会本番

 大会当日、生徒はとても緊張しているので、自信を持たせるために何があっても笑顔で褒めます。そして、円陣を組んだり、エイエイオーをしたりととにかくリラックスさせて、”いつも通り”まで気持ちを持っていきます。

指導NG

 最初から最後の指導まで、教員は「あなたはこれをやって、あなたはこれね。」と言った指示は絶対出してはいけません。あくまでも教員は、レールを敷いてあげるだけで、実際の動きは生徒同士で考えてさせなければ活動の意味がありません。

 1年目に携わった時は、あれもこれも口を出してしまい、生徒が受け身になってしまい大きく失敗しました。自主性を身につけるためにも一歩引いて見守りましょう

最後に

 今日は、「英語プレゼン指導の極意」をお伝えしました。「思考力」「判断力」「表現力」を身につけるにはとても良い活動だと思います。私は英語の授業にもプレゼンテーションを取り入れています。「パフォーマンステスト」ということで個人で取り組む場合もグループで取り組む場合もありますが、最近の生徒は人前で話すことに慣れていません。このような活動をする先生は、生徒にとっては嫌だと思いますが、先を見据えると必要な能力ですよね。

 ぜひトライしてみてください。ありがとうございました。

肉食系高校教師
肉食系高校教師

プレゼンってこんなところまで気をつけなければいけないんだね。

草食系高校教師
草食系高校教師

勝ち負けが大切ではありませんが、生徒はせっかく参加するので新しい世界を見せてあげたいですよね。

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